
2006年夏、アメリカ サウスキャロライナ州のとあるビーチへ
アンとジェシカの2人の少女が彼女らの家族と旅行に出かけた。
仲の良い2人は
小雨が降るあいにくの悪天候にも構わず浜辺で遊んでいたが、そのうち
沖の方へ行くに連れて綺麗な小石があるのを発見し、潜っては石を拾って更にまた少し沖合いへと進んで行くと言うことを繰り返していた。
気が付くとかなり沖合いにまで来ており、おまけに風が強くなっていて思うように泳げなくなっていた。こんなところまで来なければ良かったと思ったが、
時既に遅しであった。
最初にジェシカが
肉体的な限界に達し、
岸に辿り着けないと言う精神的な恐怖も相まって
パニックに陥った。
じたばたと暴れ何かを叫ぶが、波がその声を打ち消し、更にパニックを煽る。
アンもジェシカを助けようと近寄るが、
パニックに陥っている人を落ち着かせるのは容易ではない。ましてや、
自分の肉体的疲労も限界に達している。
ジェシカを
助けるどころか自分も溺れる寸前だった。
この間、かなりの時間が経ったように思えたが、実際には数秒だったのかも知れない。もう駄目かも知れないと思い始めた次の瞬間、
波の合間から何かがこちらに向かってくるのが見えた。
良く見るとそれは
1頭の犬だった。何がなんだか分からなかったが、
助かりたい一心で犬の首にしがみついた。ジェシカも何とか犬の首にしがみついた。
まだ子供とは言え、
人間2人が首にしがみついたままであるにもかかわらず、その
犬は力強く泳ぎ出し、2人を岸まで連れ戻した。
岸に着くと犬は2人の顔を舐め、2人が
無事に助かったことを喜んでいるようにじゃれついた。アンとジェシカもお礼のつもりか
犬をしっかりと抱き締めた。
すると、犬はもう
大丈夫だと思ったのか、2人に
背を向けて海へ向かって行った。2人は安堵感と疲労がどっと押し寄せ立ち上がることすらままならず、
走り去る犬を見守ることしかできなかったが、犬が
波打ち際に差し掛かった瞬間、煙のように姿が消えてしまった。
後にこの不思議な体験をこの
海岸の警備員に話したところ、1年ほど前にこの海岸で
救助犬として活躍していた犬が溺れた人を救助している最中に死んでおり、その犬の霊が2人を助けたのではないかと語ったと言う。
この時に
死んだ犬は、黒のグレート・デーンだったと言うことだが、この溺れかかった2人を助けたのも、黒のグレート・デーンだったと言う。
posted by ashineko at 09:17|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
幽霊・精神体
|

|