
2008年4月28日、
NewScientistが掲載した記事によると、
2003年に南米ボリビアの人里離れた村で発見され、この地域を流れる川の名前にちなんで”Chapare”(チャペレ)と名付けられた殺人ウイルスの遺伝子解析の結果、
新種のウイルスであることが判明した。
このウイルスの
感染経路は今のところ限定的だと見られているが、
発展途上地域の急激な都市化や気象環境の変動によっては、人類の存続を脅かすような大規模な感染につながる可能性も否定はできないと言う。
感染初期は発熱、頭痛等の風邪の初期と同じような症状で、数日後には筋肉の痙攣、関節痛、激しい吐き気が始まり、
最後には全身から出血して絶命する。
2003年1月、ボリビアの小さな村で
22歳の農家の男性がこのウイルスに感染、地元の病院ではその症状から
デング熱と
黄熱病を疑ったが
検査の結果は全て陰性で、病原体の特定ができないまま2週間後に男性は死亡した。
この時の血液サンプルがアメリカ ジョージア州アトランタにある
疾病管理局(CDC)に送られ、完全隔離された実験室で徹底的に調査された結果、この男性が”Chapare”に感染していたことが明らかになった。
感染経路は明らかになってはいないが、男性の生活環境が
他の動物等と接触の多いものであったことと他に感染者が見付かっていないこと等から空気や人からの感染ではなく、
齧歯類からの感染であると見られている。
この”Chapare”ウイルスは西アフリカで毎年、
30〜50万人が感染、5千人が命を落とすラッサウイルスと近く、
推定の致死率は約30%で感染の初期であれば治癒可能だと考えられている。
ただ、このウイルスが分類される
アレナウイルスと呼ばれる中には
人類が未だ接触したことのない未知のものが数多くあり、人類にとってどれくらいの脅威となるのか想像不能だと言う。
アレナウイルスに詳しい専門家は、この種のウイルスについての研究はまだあまり進んでおらず、ありとあらゆる可能性を考慮する必要はあるが、今のところ
感染地域、経路は限定的で、
世界的な感染を引き起こすものではないと考えていると話している。
元記事
posted by ashineko at 19:34|
Comment(10)
|
人体・病気